枕の高さが原因で発生するさまざまな身体の不調
自分の身体に合っていない高さの枕を使用していると、身体にさまざまな不調が現れるようになります。具体的には頭痛や腰痛、いびきなどが、その代表的な症状として挙げられます。

では、なぜ枕の高さが合っていないと頭痛が生じてしまうのでしょうか?それは頸部が圧迫されることで、脳への血流が悪くなるからです。枕が硬すぎたり、位置が低すぎることが原因として考えられます。
また、枕は腰に使用するものではないので、腰痛とは無縁のように思えますが、人の身体は首から腰までは背骨でつながっているため、背骨の1ヶ所が歪んでしまうと腰にまで不調が及んでしまうことがあります。
さらに枕の位置が高すぎるため顎が引いてしまい、気道が圧迫されることでいびきが発生してしまうことがあります。
このように、自分の身体にあっていない枕を使用すると、全身に悪影響を及ぼすことになります。そのため、枕の高さを最適なものに変えることでこれらの症状は改善され、心地よい睡眠を手にすることが可能となります。
理想的な枕の高さとは?
理想的な枕の高さは、おおよそ5~8㎝程度と一般的に言われています。しかし、後頭部のふくらみや首のカーブは人それぞれ異なっており、自分に合った適切な高さを見つけることは重要です。
また、枕の高さは、使っている敷布団によっても微妙に異なってきます。では、適切な高さはどのようにしてわかるのでしょうか?
まずベッドに寝てみましょう。そして、枕ではなく、タオルを折りたたんで高さを作り、頭の下に置いてみましょう。その時、目線が真上よりも若干下に向いた状態をキープできる高さが最適と言えます。
折りたたんだタオルの高さ(厚み)と同じ高さの枕を選びましょう。そして、購入する際には、実際に枕の上で寝て、実際に試されることをおすすめします。
おすすめの素材は?
枕の理想的な高さがわかったら、次に素材を選んでいきましょう。枕には、さまざまな素材が使用されているのですが、おすすめの素材は通気性がよい「羽毛」と「そば殻」です。羽毛やそば殻を素材として使った枕は通気性が良いだけでなく、熱を逃すという特徴も持ち合わせています。
人は寝ている時にコップ1杯分の汗をかくと言われているほど、寝いている間身体が熱くなっています。身体だけでなく、頭も熱くなり、頭皮から汗もかいています。
そのため、通気性がよく、吸収性があり、熱を効率的に逃す羽毛やそば殻は、快適な睡眠をサポートする素材と言えます。


